「私の思い出のプレー」 第13回 高石義一
わしがパードレに入部して早いもので10年近くが経過しました。その間、思い出に残る珍プレーや好プレー、自分の得点シーン等様々かつ多々ありますが、その中から一番印象に残っている(今でもはっきり思い出せる!)忘れられない一本の最高級なスルーパスを選びたいと思います。
3年前の多摩市O-30大会。当時30歳だったわしはある目標を成し遂げるべく試合に挑んでいました。その目標とは
『触れば入る様なラストパスを小野さんに出して、公式戦で小野さんに得点してもらう!』
というものでした。その頃のわしは今でいうシニアチームにくっ付いて韓国合宿や嬬恋合宿に参加させてもらっていました。そして試合の際には小野さんと2トップを組む機会も多々あったのでした。別に小野さんが得点出来ないと言ってるのではありませんよ。自分が出したラストパスから小野さんに得点して欲しかったのです。
そんな中迎えた多摩市O-30大会。前半GKだった小野さんが後半はFWに入り2トップを組む機会が巡って来ました。後半も半ばを過ぎた時、その瞬間はやって来た。
相手に攻め込まれ、味方のクリアボールを自陣右サイドで拾ったわしは後ろに付いた相手を切り返しでターンし抜き去り、前を向いてドリブル。センターサークル手前付近にいた小野さんが相手DF2人と挟まれる様にゴールに向かって走り出す。後ろから追いすがって来た相手を振り切って前を見た時に小野さんと目が合った!小野さんに付いていたDF1人がわしのドリブルを止めるべく向かって来る、もう1人はオフサイドを取るべく小野さんを置き去りにしようした時、小野さんがオフサイドにならないよう一瞬止まった!(能瀬さんにはこの動きが出来ただろうか?)
その時わしには見えた。小野さんに繋がるパスコースが宝野公園の赤いグランドの上に1本の青白く光るラインとなってわしの足元から伸びているのが!
右足インサイドで光っているパスコースになぞるようにパスを出す。同時に小野さんが絶妙のタイミングで再び走り出す。DFにはギリギリ届かない、小野さんにしか届かないコースと速さ、オフサイドはない、中途半端に飛び出したGKと1対1になる小野さん。
『決めてくれ~!』
小野さんのシュートがゴールに入る。鳥肌がたった。自分が得点した時より嬉しかった。アイコンタクト、パスコース、パス速度、タイミング、全てが完璧だった気がする。何より今までに味わった事の無い、ものすごい達成感があった。
自分の得点シーンよりもこの1本のスルーパスの方が思い入れというか印象深い思い出のプレーになっています。これからもパードレの皆さんとこんな思い出を増やすべく練習に試合に頑張ります。あ~毎年の事ながら冬は……ね。
次回は中学、高校の先輩であり、パードレに入るきっかけを作ってくれた能瀬さんにお願いします。
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